TOA COFFEE のコーヒーが生まれるまで

TOA COFFEE のコーヒーは、
岡山県・赤磐の焙煎所で、一釜一釜ていねいに焼き上げています。

私たちが大切にしているのは、
「個性的で派手な一杯」よりも、

毎日の暮らしにそっとなじむ、やさしい一杯。
香りでつながる、静かな時間をひらく一杯。

ここでは、TOA COFFEE が日々向き合っている
「焙煎のこだわり」 をご紹介します。


1|“強さ”よりも、“やさしさ”を感じる焙煎

TOA COFFEE の焙煎の軸は、はっきりしています。

  • 苦味だけが強く残るコーヒーではなく
  • 酸味だけが尖ってしまうコーヒーでもなく
  • 香りとコクのバランスが整った「やさしい味わい」

を目指しています。

日常に寄り添う「飲みやすさ」

私たちが考える「おいしいコーヒー」は、
一口目のインパクトよりも、

  • 飲み終わったあとに、ほっと肩の力が抜けること
  • もう一杯飲みたくなる、飲みやすさがあること
  • 毎日の習慣として無理なく続けられること

こうした 「日常に寄り添うおいしさ」 です。

そのために、
焙煎では過度な焦げ感やえぐみが出ないように、
火加減と時間のバランスを細かく調整しています。


2|生豆選びから始まる「やさしさの下ごしらえ」

どんなに焙煎技術が高くても、
生豆そのものの品質が良くなければ、やさしい味わいは生まれません。

TOA COFFEE では、焙煎前の段階からこだわりを持って生豆を選びます。

  • 焙煎との相性が良く、バランスのとりやすい豆種・産地
  • 雑味が少なく、クリーンな味わいをつくれる豆質
  • 焙煎度合い(中煎り・深煎り)ごとに「最もおいしさが活きる」生豆

を吟味し、
「飲みやすいけれど物足りなくない」ラインを狙って構成 しています。


3|一釜ごとに向き合う小ロット焙煎

赤磐ロースタリーでは、
大量生産ではなく、小ロットでの自家焙煎 を基本としています。

焙煎機と毎日対話しながら

  • 焙煎機の音
  • 豆の色の変化
  • 香りの立ち方

これらを五感で確かめながら、
焙煎士が一釜ごとにプロファイル(火力・時間の組み立て)を調整します。

同じ生豆でも、

  • 気温・湿度
  • 豆の含水量
  • 保存状態

などによって、
「その日、その釜で一番いい火の入り方」は微妙に変わります。

機械任せにせず、

毎日、豆と対話しながら焼いていくこと。

それが TOA COFFEE の焙煎で、何より大切にしている姿勢です。


4|中煎り・深煎り、それぞれの「ちょうどいいところ」

TOA COFFEE の代表的な焙煎度は、主に 中煎り〜深煎り です。

中煎り(バランス型)

  • 酸味・甘み・コクのバランスがよく
  • ブラックでも飲みやすく
  • ミルクとも相性の良い、万能タイプ

「コーヒーはあまり詳しくないけれど、
飲みやすいものがいい」という方には、
まず中煎りをおすすめしています。

深煎り(落ち着き型)

  • しっかりとしたコクと香ばしさ
  • アイスコーヒーやカフェオレにも合う
  • 苦味はありつつ、長く残らない後口

「夜にゆっくり飲みたい」「ミルクを入れて楽しみたい」という方には、
穏やかな深煎りを。

どちらも、

「強さを前面に押し出す深煎り」ではなく、
「心が落ち着く深さ」 を意識した焙煎度に仕上げています。


5|香りを閉じ込める「焙煎したて」のパック

焙煎後の処理も、
コーヒーの品質を大きく左右する大切な工程です。

TOA COFFEE では、

  • 焙煎後の豆をしっかりと冷却し、香りと状態を安定させる
  • 豆・粉・ドリップバッグなど、用途に応じて適切なタイミングで加工する
  • 焙煎からできるだけ間を空けずに、袋詰め・封入する

ことで、

「焙煎したての香り」をできるだけそのままお届けできるように
日々工程を整えています。


6|ドリップバッグにも手を抜かない理由

TOA COFFEE の人気商品である
ドリップバッグ も、豆と同じく焙煎したての豆を使用します。

  • 「忙しい人」
  • 「道具を持っていない人」
  • 「職場や旅先で手軽に飲みたい人」

そんな方にも、
“やさしい香りのコーヒー” をちゃんと届けたい という思いから、

  • 豆選び
  • 焙煎度合い
  • 挽き目
  • 粉量

を、ドリップバッグ前提で最適化 しています。

「手軽さ」と「味の安定」はもちろんのこと、
「一杯の時間が、きちんと心の余白になるかどうか」 を基準にしています。


7|「おいしさ」と「やさしさ」が両立する焙煎を

焙煎の世界では、

  • 個性の強い浅煎り
  • 重厚な深煎り
  • シングルオリジンの希少豆

など、さまざまなスタイルがあります。

そんな中で TOA COFFEE が選んだのは、

「特別さ」よりも「続けられるおいしさ」。
「刺激」よりも「心が落ち着くやさしさ」。

という焙煎の方向性です。

  • 毎朝の一杯に
  • 仕事の合間に
  • 夜のリラックスタイムに
  • 大切な人へのギフトとして

どのシーンでも、
「また飲みたい」「また贈りたい」と思っていただける味 を目指して、
赤磐の焙煎所で日々火を入れています。


8|これからも、少しずつ“ちょうどよさ”を探して

TOA COFFEE の焙煎は、
まだ完成ではありません。

  • お客様の声
  • 店頭やオンラインでの反応
  • 季節や飲み方の変化

こうしたものを受け取りながら、
「もう少しこうした方が、やさしいかもしれない」
という微調整を続けています。

一杯のコーヒーが、
その人の一日に「ほんの少しやさしい時間」をひらいてくれること。

その願いを胸に、
これからも赤磐ロースタリーから
ていねいに焙煎したコーヒーをお届けしていきます。